気密シート施工と気密測定

先日、鹿嶋市で建築工事中の『宮中の家』で気密測定を行いました。
ちょっとマニアックな内容になりますが、性能の良い家造りをする上では絶対に外せない事なので。私自身も初心を忘れない為にしっかりとお伝えしていこうと思います!

気密測定は、建物全体にどれだけ隙間が有るのかを計測するテストです。
建物に隙間が多いと、どのような影響があるかと言うと。せっかく良い断熱材を使って断熱性能を良くしているのに、その性能を発揮しきれないという状況になります。
良い断熱性能をきちんとした気密工事とセットにする事で、断熱材の持つ性能をきちんと発揮して高断熱かつ高気密の家が出来上がります。

鹿嶋市 高気密高断熱

その隙間が建物の中にどれだけ在るのかを計測するのが、気密測定になります。
隙間の量がどれだけあるのかを数値化したものが、C値という値になります。
【C値=建物全体の隙間面積÷延床面積】で計算します。この値が小さい程、隙間の少ない建物という事になります。
そして、高気密住宅と言われている建物は、このC値が1.0未満かどうかが判断基準とされています。
気密性能を上げていくのには、より多くの気密部材を使ったり、手間を惜しまず徹底的に隙間を無くしていく詰めの作業になります。当然、多くの部材を使って、時間をかけて施工すればする程、建築コストが上がっていきます。

それぞれの建築会社の考え方になると思いますが、どこまでの性能を求めるかによって数値目標が変わって来るのかなと思います。
グッドワークスでは、部材と手間を出来るだけ抑えて、性能とコストのバランスを考慮した、ちょうど良い塩梅の数値目標を持って建築しています。
具体的には、C値0.7を切る事を目標値としています。出来ればC値0.5を切れたら良いなという感じです。

鹿嶋市 気密測定

そんな想いで現場の大工さんと意見交換しながら私なりに勉強した事と掛け合わせて、『宮中の家』の建築に当たってきました。
気密測定が終わるまでは、どんな値になるのか気が気じゃなくとてもドキドキしていました。笑 
施工中の計測になりますが。結果は、期待を大きく上回るとても良い数値が出て、C値0.4という結果になりました!(竣工時には、多少数値も変わってきますが。大きく崩れる事は無いと思います。)

測定士の方も吹付断熱じゃないにも関わらずこの数値は、凄いです!と太鼓判を押していただきました。一般的に吹付断熱工法の方が気密を取り易いとされています。その分、建築コストが上がってしまいますが…。
弊社としては、より性能が良くコスパに優れた高性能グラスウールを使い気密をしっかりとして、高気密高断熱の家を作りたいと考えています。
ともあれ、今回の気密測定は、弊社目標基準値を大きく上回る結果となり最高の結果となりました!
今後もこのスタンスで注文住宅の建築に当っていきたいと思います。

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